会社をつくった方へ

会社をつくった。
税理士は、誰に頼む?

「税理士って、もう必要ですか?」
会社をつくったばかりの方から、
よく聞かれます。

自分でできるかもしれない。
でも、何か忘れている気もする。
頼むにしても、誰に頼めばいいのか。

そして実際には、
「そもそも税理士の知り合いがいない」
という方がいちばん多いと思います。

このページでは、税理士を決める前に
知っておいてほしいことを、
8つにまとめました。

税理士を決めるのは、
読み終わってからで大丈夫です。

一税理士は、何を基準に選ぶ?

安い。近い。紹介された。
どれも、選ぶ理由として自然です。

ただ、税理士とは数年、
長ければ十年以上付き合うことになります。

だから、料金や場所と同じくらい、
「分からないことを、普通に聞けるか」
を見てほしいと思っています。

難しい言葉ばかりで話していないか。
「ここが分からない」を、
ちゃんと分かってくれるか。

あわせて、決める前に確認したいのは3つ。
実際に誰が担当するのか。
どこまで相談できるのか。
何が料金に含まれ、何が別料金なのか。

料金の目安は顧問料かんたん試算で。
5つの質問、30秒です。

二会社のお金と、自分のお金を分ける

会社をつくったら、
まず会社用の銀行口座とカードを
用意しましょう。

設立したばかりの時期は、
社長が自分のお金で
会社のものを買うこともあります。
最初から完璧に分かれていなくて
大丈夫です。

ただ、立て替えたら記録を残す。
月に一度は精算する。
ずっと混ざったままにはしない。

大事なのは、
「会社のお金が、今いくらあるのか」
が分かる状態にしておくことです。

詳しくは会社のお金と自分のお金を分けるで。
口座・カード・立替精算・役員貸付金の話。

三請求書・領収書は、とりあえず捨てない

整理の方法を考えるより先に、これです。
紙でも、PDFでも、メールでも。
とりあえず残してください。

きれいに整理されていなくても、
あとから何とかできます。
捨ててしまったものは戻ってきません。

ひとつだけ、いま知っておいてほしいこと。
メールやPDFで受け取った
請求書や領収書は、
印刷して綴じるのではなく、
データのまま保存することが
法律で求められています。
フォルダをつくって入れておくだけで
足ります。

ネットで買ったものは、
購入履歴からあとで取り出せることも
多いです。

詳しくは領収書、取っておけば大丈夫?で。
電子データの保存とインボイスの話です。

四会計ソフトは、先に決めすぎなくてもいい

freee、マネーフォワードなど、
いまはいろいろな会計ソフトがあります。
銀行やカードとつなげられて、便利です。

ただ、
「クラウド会計=全部自動」
ではありません。

つないで、出てきたものを登録していけば、
数字は入ります。
それっぽいものも仕上がります。
でも、それが正しいかどうかは別の話です。

自分でどこまで経理をするのか。
税理士にどこから任せるのか。
そこまで考えてから選んでも、
遅くありません。

税理士を先に決めるなら、
その税理士が使っているソフトに
合わせるのがいちばん楽です。

詳しくは会計ソフトと、自分でやる範囲で。
経理を3つの層に分けて考えます。

五役員報酬は、適当に決めない

「とりあえず30万円にして、
儲かったら50万円にしよう」
会社をつくったばかりなら、
そう考えるのも自然です。

ただ、役員報酬は、
いつでも自由に変えていいものでは
ありません。
原則として、設立から3か月以内に決めて、
その事業年度のあいだは、
毎月同じ額を払います。

途中で変えると、変えた部分が
会社の経費として
認められないことがあります。

しかも、税金だけの話でもありません。
社会保険料にも影響しますし、
会社にどれだけお金を残せるかにも
関係します。

役員報酬は、設立直後に
一度ちゃんと考えてほしい数字です。

六「あとでやろう」ができない手続きもある

会社をつくると、税務署などへ
いくつかの届出をすることになります。

覚えておいてほしいのは、
期限があるものがある
ということです。

たとえば、青色申告の承認申請。
だいたい設立から3か月以内に出さないと、
1年目は青色申告になれません。
この期限は延ばせません。

会社をつくって、口座をつくって、
名刺をつくって、営業して。
やることは本当にたくさんあります。

でも、
「税理士を探しているうちに
期限が過ぎていた」
これだけは避けたいところです。

設立から1年のあいだに来る届出と期限は、
設立後、最初の1年に来るものに
時間の順にまとめています。

七全部、税理士に任せなくてもいい

税理士に頼むからといって、
経理を全部任せなければいけない
わけではありません。

自分で会計入力をしてもいい。
領収書や請求書を渡して、
入力からお願いしてもいい。
税務申告を中心にお願いしてもいい。

会社によって、ちょうどいい形は違います。
自分でやってみたい人もいれば、
経理に時間を使うくらいなら
本業に集中したい人もいます。

だから、
「税理士に何を頼むか」ではなく、
「どこまで自分でやりたいか」
から考えてみてください。

八何を聞けばいいか分からなくても大丈夫

「まだ税理士に頼むかどうかも
決めていません」
それで構いません。

会社をつくったばかりなら、
何を聞けばいいのか分からない。
これがいちばん普通です。

一度話してみて、
今やらなければいけないこと。
これから考えればいいこと。
まだやらなくてもいいこと。
まずはそれを整理する。

税理士を決めるのは、
そのあとでいいと思います。

「何を聞けばいいか分からない」
のままで大丈夫です。
頼むか未定でも構いません。

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