計算ツール

非上場株式の評価額の目安

国税庁案・残余利益方式 / 加算期間5年 / 法人税申告書ベース・決算書ベース

直前期末の簿価純資産と、過去数期の利益・配当を入れると、国税庁の有識者会議で示された「残余利益方式」による株式の評価額と1株当たりの価額が出ます。法人税申告書(別表四・別表五(一))の数字からも、決算書の数字からも算定できます。

!これは、いま検討されている新しい評価方法による試算です。いまの相続税・贈与税の申告には使えません。還元率としんしゃく率は、まだ決まっていません。
純資産・年平均の利益と配当をスライダーで動かして、評価額の振れ方をつかむ版です。 別表四・別表五(一)または決算書の数字を期ごとに入れて、1円単位で算定する版です。
採用する基準
評価額として表示する方。入力した数値は切り替えても保持されます。

自分の数字で動かす

計算例①は国税庁資料の例に近い水準(純資産1億円・利益1,000万円)。利益が「純資産×還元率」を超えるかどうかで、評価額が簿価純資産の上にも下にも振れます。

万円
万円

過去5期の正常利益(非経常損益を除き、法人税等を引いた後)の平均

万円
%

株主が通常期待する収益率。国税庁の試算では8%

倍

国税庁の試算では0.7〜1.0

株

万円単位の目安です。申告書の数字で1円単位まで出すときは「詳細版」へ。

残余利益方式による評価額かんたん版

0円
簿価純資産に対して —
1株当たり
—円
年間の期待収益 D0×re
0円
簿価純資産 D0
0
+
残余利益の現在価値(5期分)
0
=
株主価値(株式価値)
0
株主価値
0
×
しんしゃく率 α
0.80
=
評価額
0

年度別 残余利益の計算かんたん版

単位:円。Dt = Dt−1 + C − B、RIt = C −(Dt−1 × re)
期期首純資産 Dt−1自己資本コスト Dt−1×re利益 C残余利益 RIt割引係数現在価値期末純資産 Dt

RI がプラスの期は、株主の期待収益を超える利益を上げている状態。マイナスの期は届いていない状態で、評価額は簿価純資産から引き下がります。国税庁資料の例では、利益・配当がゼロの会社は還元率2%で簿価純資産の91、5%で78、10%で62(D0=100、しんしゃく率なし)になります。

前提条件

評価の基準となる事業年度

簿価純資産 D0

円

差引合計額/差引翌期首現在

円

差引合計額/差引翌期首現在

簿価純資産(税務)= 31④ + 36④0
円

直前期末の貸借対照表の純資産の部合計

算定パラメータ

%

株主が通常期待する収益率。国税庁の試算では8%

利益 C・配当 B の平均に用いる期数(直前期から遡ります)

倍

任意設定。国税庁の試算では0.7〜1.0

%

正常利益を税引後に換算する率。初期値は税務ベース28%・決算書ベース34%

株

自己株式を除きます

入力はこのブラウザに自動保存されます。「新規作成」で初期値に戻ります。

残余利益方式による評価額税務ベース

0円
評価額(しんしゃく率適用後)/円未満切捨て
1株当たり
—円
年平均利益 C / 年平均配当 B
0 / 0
簿価純資産 D0
0
+
残余利益の現在価値(5期分)
0
=
株主価値(株式価値)
0
株主価値
0
×
しんしゃく率 α
0.80
=
評価額
0

年度別 残余利益の計算税務ベース

単位:円。Dt = Dt−1 + C − B、RIt = C −(Dt−1 × re)
期期首純資産 Dt−1自己資本コスト Dt−1×re利益 C残余利益 RIt割引係数現在価値期末純資産 Dt

RI がマイナスの期は、株主の期待収益に利益が届いていない状態です。評価額は簿価純資産から引き下がります。計算はすべて円単位で行い、年平均額 C・B、法人税等、各期の現在価値、評価額、1株当たり価額のそれぞれの段階で円未満を切り捨てています。割引係数は表示のみ小数第4位までで、計算には丸めない値を用いています。

過去の実績と非経常損益の調整税務ベース

単位:円。「採用する基準」で選んだ方の項目だけが表示されます。非経常損益の調整は基準ごとに別々に入力できます。
項目
入力欄の移動は Tab で右(次の期)、Enter で下(次の項目)。マイナスは先頭に「-」を付けて入力します。

現行方式との比較

1株当たりの株価/単位:円。現行の財産評価基本通達に基づく1株当たりの株価を入力すると、残余利益方式の1株当たり評価額との差額が出ます(0 のままの行は比較から除外されます)。
評価方式1株当たり株価残余利益方式との差
残余利益方式本ツールの1株当たり評価額(税務ベース)—基準
純資産価額方式1株当たり純資産価額—
類似業種比準価額 or (S1+S2)1株当たり比準価額—
現行方式の原則的評価額併用後の1株当たり価額—

計算式

評価額 = { D0 + RI1/(1+re) + RI2/(1+re)2 + RI3/(1+re)3 + RI4/(1+re)4 + RI5/(1+re)5 } × α
  • D0 = 直前期末(0期)の簿価純資産、C = 過去5年間の年平均利益金額、B = 過去5年間の年平均配当金額
  • Dt = Dt−1 + C − B(当期の純資産 = 前期の純資産 + 利益 − 配当)
  • RIt = C −(Dt−1 × re)(利益 −(前期の簿価純資産 × 期待収益率))。RI1 は D0、RI2 以降は前期末の純資産を使います
  • re = 還元率(株主が通常期待する収益率)、α = しんしゃく率。6年目以降のターミナルバリューは加算しません(国税庁案のとおり)

税務ベースの利益の求め方

直前期末の純資産価額を別表五(一) 31④ + 36④、利益の基礎を別表四 52①(総額)の所得金額又は欠損金額で把握します。52① は法人税・住民税を加算した後の金額なので税引前の利益に対応し、繰越欠損金を控除した後の金額なので、欠損金等の当期控除額(別表四 44①)を足し戻します。

  • 調整後の所得金額 = 所得金額又は欠損金額 + 欠損金等の当期控除額 −(非経常的な利益 − 非経常的な損失)
  • 法人税等 = 調整後の所得金額 × 実効税率(マイナスの期はゼロ)
  • クリーンサープラス調整:配当・欠損金等の当期控除額以外の社外流出 = 社外流出計〔別表四 52③〕− 配当金 + 欠損金等の当期控除額
  • 年利益金額 C = 調整後の所得金額 − 法人税等 − 配当・欠損金等の当期控除額以外の社外流出

受取配当等の益金不算入額は別表四で社外流出として扱われるため 52① からは除かれますが、留保には影響しないので利益積立金には残ります。そのままではクリーンサープラス関係(前期末の純資産 + 利益 − 配当 = 当期末の純資産)が成り立たないため、法人税等を控除した後に加算します。別表四には 52①=52②+52③、52③=配当+配当以外の社外流出 の関係があるので、交際費等の損金不算入額や受取配当等の益金不算入額を一つずつ拾う必要はなく、社外流出計〔52③〕を1か所拾えば足ります。減算・社外流出が加算・社外流出を上回る期はマイナスで入力してください。

決算書ベースの利益の求め方

  • 調整後の税引前利益 = 税引前当期純利益 −(非経常的な利益 − 非経常的な損失)
  • 年利益金額 C = 調整後の税引前利益 −(調整後の税引前利益 × 実効税率)(マイナスの期は法人税等をゼロ)

実効税率と配当

非経常的な損益は税引前の金額を正の数で入力します(固定資産売却損益、保険差益、災害損失、役員退職金など)。所得金額は事業税・特別法人事業税を差し引いた後の金額なので、税務ベースの税率は事業税を除いたベースで設定します。初期値28%の内訳は、法人税 23.2% + 地方法人税 2.3896% + 防衛特別法人税 0.928% + 道府県民税・市町村民税 1.624% = 28.1416%(令和8年4月1日以後開始事業年度・標準税率・外形標準課税の適用外の中小法人)。これに事業税 7.0% と特別法人事業税 2.59% を加えると 37.7316% となります(財産評価基本通達186-2 の 38%)。

年配当金額 B = 配当金 − 非経常的な配当。記念配当・特別配当など継続が見込めない配当を除きます。配当を減らすと純資産 Dt の積み上がりが大きくなり、以後の期の自己資本コストが増えます。

!本ツールは国税庁主催「取引相場のない株式の評価に関する有識者会議」第6回までに示された国税庁案「残余利益方式」を基に作成しています。残余利益方式は財産評価基本通達に定められた評価方法ではなく、算出される金額は相続税・贈与税の課税価格となる評価額とは異なります。還元率・しんしゃく率は今後の会議で議論される予定です。算出結果は参考情報としてご利用いただき、実際の申告・意思決定にあたっては、個別の事情を踏まえ、必ず税理士にご相談ください。
出典:国税庁「取引相場のない株式の評価に関する有識者会議」第6回資料(残余利益方式の算式、法人税申告書ベースの純資産・当期純利益の考え方、加算期間5年・還元率8%の試算)。

申告書から拾うのが大変なら、
こちらで拾って算定します。

このツールで手が止まるのは、たいてい2か所です。別表四と別表五(一)から、5期分の数字を拾うところ。そして、どれを「その年だけの損益」として除くかを決めるところです。役員退職金、固定資産の売却損益、保険差益、補助金。ここの判断で、評価額は変わります。

申告書と決算書を5期分お預かりして、税務ベースと決算書ベースの両方で算定します。報告書には、年度別の残余利益の表と、何をなぜ非経常として除いたか、そして還元率5%・8%・10%/しんしゃく率0.7・0.8・1.0 を組み合わせた一覧を載せます。還元率もしんしゃく率もまだ決まっていないので、1つの数字より、振れ方が分かるほうが役に立ちます。そのうえで、Zoom 30分で説明します。

このシミュレーションで出すのは、新方式(残余利益方式)の評価額だけです。いまの財産評価基本通達による評価額(類似業種比準方式・純資産価額方式)は含みません。そちらが必要な場合は、別途お見積りします。

すでに現行方式の評価額をお持ちの方は、お知らせください。新旧を並べた比較表を、追加料金なしでお付けします。

33,000円(税込)/新方式の試算のみ 資料をいただいてから5営業日以内に報告書
Zoom 30分の説明つき
このシミュレーションを頼むまず相談フォームへ。支払いはそのあとで

国税庁案(有識者会議 第6回まで)に基づく試算です。財産評価基本通達に定められた評価方法ではないため、相続税・贈与税の申告には使えません。還元率・しんしゃく率が決まったときは、1回、無料で計算し直してお送りします。

架間祐太税理士事務所

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